ホーム > 医療人の育成 > レジデント・デーのご案内 > 2011年度 > 黒田 敏(くろだ さとし)

黒田 敏(くろだ さとし)

「NCVCレジデント時代が全ての原点です!」

黒田 敏

北海道大学病院 脳神経外科 診療准教授
黒田 敏

皆さん、こんにちは。小生は縁あって1989年5月~1990年4月の1年間、NCVCで当時の米川泰弘部長率いる脳血管外科にて研修させていただきました。生まれも育ちも北海道の小生にとっては、まわりの竹林、瓦屋根の家並、雪のない初詣でなど全てが新鮮な驚きの連続でした。

NCVCでの研修も全てが新鮮な驚きの連続でした。それまでは北海道大学とその関連施設において3年間勤務しており、おおよその手術適応、周術期管理、手術の基本は分かっているつもりでした。しかしNCVCに来てみると、大部分の症例が治療困難な症例であるにもかかわらず淡々と治療が進められていくことに加えて、当時は北海道でほとんど見る機会がなかった血管内治療が日常診療の中に定着していることが当時は大変な驚きでした。一つ一つの小さな日常業務から手術手技、周術期管理の全ても北海道とは少しずつ異なりました。北海道では「常識」だと思っていたことが実は世界の「常識」ではなかったことを痛切に感じました。それ以降、「常識」は尊重すべきものだが、信奉すべきものではなく、自らが常に新しい「常識」を形成する努力を続けるべきであると考えるようになりました。

NCVCでは全国から集まっている数多くの先輩から、仕事や酒席の場で実に多くのことを教わりました。北海道に帰ってから本格的に始めた近赤外線スペクトロスコピーや血管内視鏡などの仕事は、全てNCVC時代に先輩からその重要性や原理を教わったものです。

NCVCで数多くのことを学んだのち、これまでに行なってきた臨床研究、基礎研究の全てがNCVCでのレジデント時代に培われたものだと確信しています。日常診療の中から新しいエッセンスを創成して、他者の批判に耐えうる新しい知見を発信し続けようとする姿勢こそを大切にして下さい。レジデント生活は決して楽しいことばかりではありませんが、この時代は自ら率先して苦労しながら常に勉強して考えることをお勧めします。この積み重ねは必ず将来の「肥やし」になります。そのためにはNCVCでの研修が国内では最適だと信じています。

最終更新日 2011年09月29日

ページ上部へ