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夜久 均(やく ひとし)

"心臓血管外科医"を目指して:国循レジデントOBからのメッセージ―

京都府立医科大学大学院医学研究科 心臓血管外科 夜久 均

今から25年前、私は卒後3年目で国立循環器病センター心臓血管外科のレジデントに迷い込んだ(といっても過言ではない)。ほとんど心臓血管外科の知識も技術も持ち合わせていなかった私には、そこで経験することすべてが新しく、日々カルチャーショックの連続であった。またそこで一緒に働いた同僚レジデントは苦楽を共にする良き友でありライバルであった。

そのような環境で手術もその年代としてはかなり経験し、また学会発表も数を重ね、自信をつけていった最終の3年目の時に、国際学会に出席した前後にロンドンとパリで1週間づつ施設見学をする機会を得た。そこで、またさらにカルチャーショックを受けた。そこで感じたのは心臓血管外科の文化の違いとでもいおうか。国循は国内最高峰。しかしやはり手術は一仕事、ある意味お祭り騒ぎで行っていた。海外では外科医にとって手術は日常生活の一部であり、あえて表現すると普段普通に食事をするかのごとく手術をしているように感じた。それを目の当たりにした時、どうしても海外でトレーニングをしたいと思うようになった。

それから私の海外脱出作戦が始まった。コネも糸口も何もなかった私は、まずは研究で海外留学、そして臨床に移るという10年計画を立て実行した。その間いろいろな紆余曲折があり、また挫折しかけたこともあったが、それぞれの分岐点での人々との出会いがあり、幾度も救われた。そのような経験があって今の心臓血管外科医としての自分があると思っている。

私は自分が心臓血管外科医としてまだ7合目位にいると思っており、外科医として、また教室造りにおいてもまだやりたいこと、やらなければならないことが山積しているが、講演では、私が何を考えて、今までどのような道を歩んできたか、また"心臓血管外科医"になるために何が必要か、私なりの考えを述べたいと思う。

最終更新日 2011年09月29日

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