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心臓血管内科部門(冠疾患科) 研修内容

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研修内容

1. 臨床研修

虚血性心疾患の診断と治療に習熟することをめざし、上級医の指導のもと不整脈・心不全・弁膜症などを合併した冠動脈疾患や虚血性心筋症などの病態把握と治療方針の選択について研修する。重症冠動脈疾患の外科的・ハイブリッド治療適応を通してハートチームの役割についても研修する。また、虚血性心疾患や心不全に対する心臓リハビリテーション・運動療法に習熟し、CPX結果に基づきの運動処方を決定できるようになることをめざして研修を行う。さらに希望により、CCUグループ等と連携して集中治療やCAGやPCIの研修を重点的に行うことや、放射線科と連携してMRI・CT・RIなどの画像診断技術習得を目指した研修を行うことも可能である。

2. 患者受持

心臓血管内科一般病棟で入院患者を受持つ。患者受持は、心臓血管内科一般病棟およびハイケアユニットの入院患者で、平均受持ち患者数は5~7人(平均週2~3名)である。

回診・カンファレンス等の週間スケジュール

曜日時間内容
月曜日 午後 冠疾患科グループカンファレンス
火曜日 午後 CCU・冠疾患科合同カンファレンス
リサーチカンファレンス(1回/月)
水曜日 午後 冠疾患科グループカンファレンス・部長回診
CABGカンファレンス(外科合同)
心臓リハビリテーション多職種カンファレンス
イメージングを読み解く会(随時)
木曜日 午後 CPXカンファレンス、内科集談会
金曜日 午前 論文抄読会
午後 冠疾患科シネカンファレンス

3. 主な検査・治療手技

  1. 心臓カテーテル検査・冠動脈造影(CAG)
    冠動脈造影(CAG)は年間1200例に実施しており、この豊富な症例を通して、独力でCAG・左室造影・右心カテーテルを実施し、造影結果と病態に基づき、治療方針を適切に決定できるようになることをめざす。
  2. 冠動脈カテーテルインターベンション(PCI)
    PCIは年間約600例に実施しており、CCUとの連携により、上級医の指導のもとでPCI を実施できるようになることをめざす。専門修練医一人当たりのPCI経験数は約60例/年である。
  3. 心血管疾患画像検査
    放射線科との連携により、心臓MRI・CTなどの心疾患画像診断をそれぞれ年間約250例、約1200例に実施し、症例は非常に豊富である。これら心疾患画像診断について習熟し、心筋虚血、心筋viability、冠動脈病変などに関して、独力で画像診断できるようになることをめざす。とくに冠動脈MRIイメージングに関しては当グループよりこれまで多くの知見を英文誌に報告しており、今後もさらなる成果を発表すべく研究を継続している。PCIは全例で冠動脈内イメージングガイド下に行っており、血管内超音波法(IVUS)を基本として患者、病変により積極的に近赤外分光法(NIRS-IVUS)や光干渉断層法(OCT)を施行している。年間IVUS 500例、OCT 130例の実績と、さらに「イメージングを読み解く会」なる院内勉強会での検討、ディスカッションを通して、血管内イメージングの手技および解釈と理解には十分な環境が整っている。
  4. 心血管疾患機能検査
    冠動脈機能検査として近年重要視されている冠血流予備量比(FFR)は年間約200例に行っており、その手技と解釈、治療方針への解釈には十分な症例がある。心臓核医学では負荷RIを年間2000例に施行し、とくに半導体ガンマカメラD-SPECTを導入しており、現在症例を蓄積している。運動負荷試験はトレッドミル、CPXを施行しており、CPXでは年間1100例の実績から、呼気ガス分析による解析に基づいて各種心疾患の病態の的確な把握、重症度判定、心臓リハビリテーションにおける運動処方指示を独力でできるようになることをめざす。
  5. 心臓リハビリテーション・運動処方
    当グループでは年間400~500例の新規リハビリテーションを実施しており、わが国トップレベルの症例数を誇る。虚血性心疾患に対する心臓リハビリテーションの実施、慢性心不全に対する運動療法の実施、心肺運動負荷試験に基づく運動処方の決定、心臓リハビリテーションチームの運営などに習熟し、独力で判断や指導ができるようになることをめざす。当院では左室補助人工心臓(LVAD)移植後、心臓移植後あるいは先天性心疾患や慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)などに対して心臓リハビリテーションを実施しており、稀少疾患の経験も可能である。

4. 臨床研究

急性心筋梗塞の長期予後、梗塞後リモデリングの病態、タコツボ心筋症の病因、冠動脈疾患における糖尿病・脂質異常症の影響などを研究する。さらに放射線科と共同で、心臓MRI・CT・RI画像と病態・予後・治療効果予測などを研究する。また当センターは、心臓リハビリテーション領域においてわが国で最高レベルの症例数と研究実績を有しており、心臓リハビリテーション・運動療法に関する臨床研究を実施する環境は整っている。具体的には、虚血性心疾患や心不全に対する運動療法の効果、心不全の病態と運動負荷反応、心不全の運動時呼吸異常などについて研究する。
また研究成果は、日本国内および海外の学会で発表し、また筆頭著者として論文を作成し、英文医学学術誌への投稿・掲載をめざす。連携大学院(東北大学、慶応大学、岡山大学、熊本大学)入学によりで学位の取得も可能である。(研究業績参照

最終更新日 2017年06月07日

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