1. ワーファリンとは何の薬?
心臓や血管の病気のある人で、血液が固まりやすい状態になることがあります。それを防ぐために、ワーファリンという血液を固まりにくくするお薬を使うことがあります。使い方が難しいお薬ですので、次の事項について十分ご理解下さい。
2. ワーファリンのお薬の色
ワーファリンの錠剤は、赤黒い包装の中に入った白色のお薬です。ワーファリンの散剤(粉末)は、オレンジ色のお薬です。
*錠剤と散剤とでは色が違いますが、全く同じお薬です。
3. ワーファリンの飲み方
人によって血液の固まりやすさが違うため、血液の固まる時間を定期的に検査して、ワーファリンの適量を決めています。ワーファリンは、決められた量を正しく守り、飲み忘れや飲み過ぎのないようにすることが大切です。
4. 飲み忘れた時、飲み過ぎた時は?
- 飲み忘れたことに気づいたら、半日以内であれば出来るだけ早く飲んでください。
- 半日以上経っていた場合は、忘れた分は抜いて次回から指示された量を服用してくてださい。
- 飲み忘れた分を一度にまとめて飲むこと(2回分、3回分など)は、絶対にしないでください。
- 間違えて多く飲んでしまったときは、医師・薬剤師に連絡してください。
5. 副作用について
ワーファリンは、患者さんに適した量をお渡ししていますが、まれに、ワーファリンの効果が強くあらわれて、出血することがあります。決められた量を正確に飲んでいれば安心なお薬ですが、次のような徴候が強く現れたら、医師に連絡して下さい。
- 鼻出血
- 歯ぐきの出血
- 傷口からの多量の出血
- 月経過多
- 血痰
- 赤色またはコーラ色の尿
- 赤色または黒色便
- 皮膚の内出血
- 吐き気、嘔吐
- 頭痛
- 手足に力が入らない
6. 一緒に飲む時に注意が必要なお薬
薬の中には、ワーファリンと一緒に飲むとワーファリンの作用を強めたり、逆に弱めたりするお薬もあります。当センターではこれらのお薬でも患者さんにとって飲むことが必要な場合は、血液の固まる時間などを検査してワーファリンの量を調節します。患者さんの自己判断で勝手にお薬を飲むのをやめたりすることは絶対にしないでください。
ワーファリンと一緒に飲むときに注意が必要なお薬として、例えば抗生物質や風邪薬、痛み止めの薬(アスピリン等)は作用を強めますが、逆にビタミンKの入った薬(グラケー、ケーワン等)は作用を弱めます。
他の病院でお薬をもらったり近くの薬局でお薬を買うときは、必ず「私はワーファリンを飲んでいます」と告げて、医師や薬剤師の指示に従ってください。
7. 食生活上、嗜好品の注意
ワーファリンを処方されている間は、普段の食事習慣を変えないようにして、バランスのとれた食事をすることが大切です。
納豆、クロレラ、青汁はワーファリンの効果を弱めますので摂らないで下さい。
納豆、クロレラ、青汁は含まれているビタミンKが、ワーファリンの効き目を打ち消してしまうためです。
ビタミンKを多く含んでいる緑黄色野菜や海藻類などは、通常食べる量は問題ありません。食生活上、栄養学的にこれらは必要なのでバランス良く摂取してください。
アルコールは、ワーファリンの効果に影響があるため控えましょう。
喫煙は相互作用が明らかではありませんが、血液の流れが悪くなるため控えましょう。
健康食品については、内容成分が明らかでないものが多く、かえって健康を害する場合もありますので、摂らないようにしてください。摂る場合は必ず医師、薬剤師に相談してください。
8. 生活上の注意
ワーファリンを処方されている間は、生活する上で次のことに注意して下さい。
- 打撲や打ち身などをしやすい運動は避けて下さい。
- オートバイによる事故は頭を打撲しやすいので、高校生および大学生はオートバイには絶対に乗らないで下さい。
- 鼻を強くかまないで下さい。
- 歯磨きはやさしくみがいて下さい。
- 刃物などを使用する時(髭剃りなど)は、出血しないよう注意して下さい。髭剃りは電気かみそりで。
- 歯の治療を受ける時は、必ずワーファリンを服用していることを歯科の先生に報告するか、もしくは当センターの主治医に連絡して下さい。
- ワーファリンは、胎児に影響をおよぼすことがあります。妊娠を希望される方は医師に御相談下さい。
[国立循環器病センター 薬剤部]






