閉塞性血栓性血管炎
(バージャー病:Buerger病)
原因が不明で、末梢動脈が全体に細くなったり、血栓ができたりして、十分な血液が保てなくなる病気です。そのため、血液の流れが悪くなり、歩行時に足のしびれ、痛みや冷たさを感じます。更に進行すると、安静時にも症状が現れることがあります。
カテーテル治療や外科的バイパス手術が困難な例が多く、最近では骨髄細胞移植治療(平成13年より当センターで実施中)が有効な場合があります。
1. 日常生活の留意点について
(1)禁煙の厳守
たばこに含まれるニコチンは、毒性の強い物質であるばかりでなく、血管を収縮させる作用があります。また、血液中の中性脂肪を増加させるとともに、高血圧、動脈硬化の原因となります。
“百害あって一利なし”
(2)足の保温・保護・清潔について
寒冷刺激により足の血管はさらに収縮し、血液の循環は悪くなります。そのため、靴下、足袋、電気毛布を使用し保温に努めましょう。(入浴も血行改善に役立ちます)電気あんかや湯たんぽを使用するときは低温やけどを起こすことがありますので、足に直接あたらないよう、間接的な保温になるよう注意しましょう。また傷や皮膚病をつくると正常な血流の時より治りが悪く、潰瘍になることがあります。爪を切る際は、深爪をしないようにし、四季を通じて素足でいることはさけ、靴下の着用などを行い、足の保護に心掛けましょう。靴も足先のきつくないものを選ぶようにしましょう。
足はいつも清潔にしておき、水虫などの皮膚病にかからないように心掛けましょう。
(3)歩行について
「歩く」ことは特別な用具や場所を必要とせず、また体への無理な負担がなく、安全性にも優れていることから、中高年の健康づくりに役立ちます。この病気は、主な動脈がつまったり、細くなっています。歩くことによりそれ以外の血流を増やし血行を改善させます。(側副血行路の発達)足の症状のでる一歩前で休みながら繰り返し歩くよう心掛けましょう。痛みなど症状がでるまで歩行しては、逆効果です。
(4)水分摂取について
水分が足りないと血液が濃くなる上に、流れが悪くなり血管をつまりやすくします。高齢の人は若い人に比べ、脱水状態になりやすく、夏場や運動の後は水分を多めにとることが大切です。1日 800ml~1000ml以上飲むように心掛けましょう。
(5)動脈触知について
血栓が末梢の動脈につまったり、血管が再閉塞を起こすと、血の流れが悪くなり脈の触れが弱くなります。また足の冷感、しびれが出現し、皮膚の色も悪くなることがあります。ですから、血流を確かめるため1日1回は、脈の触れを確認し、足の状態を観察しましょう。脈の触れない方は、皮膚の色や皮膚温、傷の有無などを観察しましょう。
2. 食事について
日々の生活の糧となる食事は、循環器とも密接なかかわりを持っています。
このかかわりを知り、バランスのとれた食事をとることで、症状がおさえられることも少なくありません。
何に注意して、どのようにして食べたら良いのか、基礎知識をきちんと把握して、さっそく実践してみましょう。
詳しくは“食事について”をご参照下さい。
2002年12月改定 担当:副看護師長会
[更新日: 2009年10月10日]
