循環器疾患は危険がいっぱい
近年日本では、突然倒れ救急で運ばれる人が非常に増えています。
その原因は、- 冠動脈疾患
- 弁膜疾患
- 心筋炎
- アダムス ストーク発作
- 大量出血の原因となる大動脈瘤の破裂、消化管潰瘍
- 脳卒中
- 尿毒症
- 肺塞栓
などで、心血管系の疾患が主な原因となっています。
あなたの家族も突然倒れるかもしれません。
正しい救急蘇生についての知識を身につけることが、家族を救うことにつながるのです。
目の前で人が倒れた、その時にあなたは次のことを行って下さい。
1.意識があるか
肩を軽くたたきながら大声で呼びかけても何らかの応答や仕草がなければ「反応なし」とみなします。
2.反応がなければその場で大声で叫んで周囲の注意を喚起します。
周囲の人に救急通報(119番通報)とAEDの手配(近くにある場合)を依頼します。
誰もいない場合には、自分で119番通報をします。
119番のかけ方
救急ですと伝え、
名前、住所(周辺で目印になる建物なども伝えましょう、逆探知で住所は理解してくれますので、落ち着いて伝えましょう。救急車は同時に出動しますので安心してください)
状態:突然倒れ反応がないことを伝えます。119番の通信指令の方が何をすれば良いのか教えてくれます。切らずに聞いてください。
3.正常な呼吸をしているか胸を観察します。
呼吸をしていなければ直ちに胸骨圧迫を開始します。あえぐような呼吸は死戦期呼吸といって心臓が止まった直後にみられますので、心肺蘇生法が必要となります。
心肺蘇生法のC、A、B
2010年に新しい方法が勧告されました。より効果的な方法ですので順番にやってみましょう。
C(Circulation、循環):胸骨圧迫(心臓マッサージ)の手順
反応がなく、正常な呼吸をしていなければ、直ちに胸骨圧迫を開始します。
1)倒れている人を仰向けに寝かせて、胸の横にひざまずきます。
2)胸骨圧迫の部位は胸骨の下半分です。圧迫の目安は「胸の真ん中」です。
3)片手を胸の真ん中に置き、もう一方の手の指を組んで重ねます。これで指を浮かせて手のひらの付け根の部分で圧迫します。
4)指は肋骨を押さないように少し浮かせて、両腕はまっすぐ伸ばして圧迫します。
5)胸が少なくとも5cm沈むように圧迫します。小児では胸の前後径の約1/3圧迫します。毎回の胸骨圧迫の後で完全に胸郭が元の位置に戻るように圧迫の力を抜きます。
6)少なくとも1分間に100回のテンポで圧迫します。
心臓マッサージ(333KB)

3) この動作を繰り返す。
心臓マッサージ30回、人工呼吸2回を1セットとして、救急車が来るまで続けます。
疲労するため、5セット(約2分)で他の方に交替して下さい。
繰り返し動作(588KB)
※ご注意
本ムービーでは、時間の関係で15回の心臓マッサージを行っておりますが、実際は心臓マッサージを30回行って下さい。
ムービー再生ソフトの種類によって は正しい速さで表示されない場合があります。
心臓マッサージは、1分間に100回であることをめやすとしてご覧ください。
救急車が到着するまで続けましょう
参考情報:J-PULSE
院外心停止者の救命率向上に対する自動体外式除細動器を用いた心肺蘇生法の普及とエビデンス確立のためのウツタイン様式を用いた大規模臨床試験が行われています。
A(Airway):気道の確保
人工呼吸ができる場合は胸骨圧迫と人工呼吸を交互に行います。できない場合には、そのまま胸骨圧迫を継続します。
人工呼吸を実施する場合には気道の確保を行う必要があります。
気道確保法としては、頭部後屈あご先挙上法を用います。左手で頭を後ろの方に傾け、右手の人差し指と中指で、あごを引き上げるようにします。これで、舌根沈下による気道の閉塞を防ぎます。
B(Breathing):人工呼吸
口対口(マウスツーマウス)呼吸を行います。
あごを引き上げたまま、親指と人差し指で鼻をつまみ、相手の口にぴったり口をあて、空気が漏れないように1秒かけて息を吹き込みます。目安は、人工呼吸によって胸の上がりを確認できる程度です。2回息を吹き込みます。
以上の胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を1セットとして繰り返します。疲労を避けるため、およそ5セットあるいは2分程度で他の方に交替してください。救急車がくるか、AEDが到着するまで続けましょう。
人工呼吸(256KB)







