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人工心臓開発

いつまでも使える人工心臓をめざして
― 体内植込み型補助人工心臓の開発

10年以上使える人工心臓へ

人工心臓写真

国循では1980年代後半に日本で初めて体外設置型の人工心臓を自ら開発し、重症心不全患者の機械的補助循環法を確立してきました。しかし、体外設置型人工心臓は大型の駆動装置と繋がれているために退院することはできず、患者さんは長い期間入院生活を強いられてきました。最近では超小型の体内植込み型補助人工心臓が実用化されたので、人工心臓をつけたまま退院し在宅治療を続けることが現実的な手段となりました。当センターでもこれまでに多くの植込み症例を経験しています。
耐久性や生体適合性の面で人工心臓がさらに向上すれば、現在のように心臓移植へのつなぎのためにだけの使用にとどまらず心臓移植の対象でない患者にも人工心臓を使えるようになることが期待されています。

国循ではこのような要求に応える高い性能を持つ優れた体内植込み型補助人工心臓の実用化をめざして、医工連携・産学連携体制の下で研究開発を進めています。人工心臓の開発にあたっては、人工心臓本体だけではなく、人工心臓の性能試験に必要な装置も自ら開発することによって実用化に必要な体制を整備しています。

― 明日に架ける橋 ― 小児患者用人工心臓の開発

写真
開発中の小児用補助人工心臓(左,30cc)と現行の成人用補助人工心臓(右,70cc)

1980年代後半、国内初の体外設置型補助人工心臓が国循で開発されてから20年以上が経過しました。これまでも多くの患者の救命に用いられてきたこの人工心臓は、開発当時成人用・小児用の各サイズがラインアップされていました。残念ながら当時は成人用しか使用されることはありませんでした。現在では小児患者の心臓移植が極めて少なく、かつ小児用人工心臓を使うことが出来ないことが大きな問題となっています。国循では、小児用の人工心臓を復活させるため総力をあげて研究開発に取り組んでいます。


この記事に関連する部局
・国立循環器病研究センター研究所 人工臓器部

最終更新日 2015年04月01日

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